恋をした、走った、忘れた。

土曜日にたまたま見たパフォーマンスライブでパフォーマンスをしていたそのパフォーマーの青年に淡い恋心を抱いてしまったことを、日曜の夜に思い出した話です。
それはもはや最初から仕組まれていたかのように…ライブ中から青年の視線を何度も感じ(ライブあるある)、ライブが終わった後も偶然館内で何度もすれ違いそのたびに視線が合って(また会ったと思われたのか)…しかもそのたびに青年が赤くなって下を向いてそらすので(怖いと思われたのか)、なんだ君は…一体誰の差し金なの…とドキドキしながら私には家庭がありますから!と本気にならないよう車ぶっ飛ばして帰った話です。つまり誰も迷惑してない話です。誰も迷惑してないし誰も困惑してないし誰も喜んでないし誰もわたしを好きになってない話です。現実世界では酸素も不足せず地球も止まらずすべて予定調和でただ時間が過ぎた話です。
いや本当にこっち見よったんて!こっち見てるから見返したらパッとそらすんやもん!本当よ!本気出したらヤってたって!
しかし今回はそれが本当でも嘘でもいいです、言いたいことはわたしったら生粋の家庭を経営する人になってた。危険を回避したってことです。本気出したらヤってたから。いやそれより本当の本当に言いたいことは、寝るまでポワワとしてのぼせてたのに、一晩寝て起きたら、すべて忘れていた。それもその日夜寝る前まで思い出さなかった。それがリアルにショックです。子供のころから忘れぽかったけど、こんなピンキーな出来事さえも忘れるようになっていたなんて。その利用目的が肌にいいからとかいう利己的な理由でもいいから、忘れたくない。負の感情は何年も覚えてるのにこんな感情は何時間かしたら忘れるなんて、じゃあわたしには何が残るの、わたしの中の可愛いはどうなるの。悲しいです。騒音おばさんの類になる気がして恐ろしいです。