冷えた蛾と苔

ダブルベッドに一人丸まって、いつもどおりマイクロファイバーのあったかシーツ、わたし、良い毛布、羽毛布団、普通の布団の順にサンドイッチされ、これまで観た映画を整理しようと映画記録サイトを探してたら、なんだか暑くなって窓を開けた。そしたらどこからともなくフワっとお風呂の匂いが漂ってきて、映画記録サイトもうどうでもよくなった。よその家から漂う、人がお風呂入ってるときの匂いが好きー。シャンプーもそうだけど、ガスとか、浴槽に貯まったお湯の匂いが好き。よその人はみんなちゃんとした生活してるんだな〜と思うと妙に安心する。たぶん基本的にわたし男なんだよな、基本的にわたし男なんだよなとかいう女の人、なんか好かんけど、でもやっぱそうなんだよな。そう考えると過去と現在、自分の思う幸せと不幸せなどがピシッとつながる。機能してる家庭というものにとても安心感を覚える。自分がその家庭を作ればいいんだけど、なんというか家族を作ることはできても、家庭を築くのはとても難しい。家庭というものは簡単には構築できない、少なくとも自分にとっては大変に努力がいることだった。なんだかんだで毎日なんとかやってますけどね。冗談抜きに家庭的な奥さんが欲しい!!なんかパンとか焼く人。毎日風呂沸かす人。エアコンよりストーブ焚く人。とにかく家庭的な匂いを絶やさない奥さんが欲しい。夫は自分が主夫をやってもいいと言うけど、現実問題、わたしが稼ぎ主になると収入がおかしなことになりますからね。子どもと自分のためにもわたしが主婦です。わたしが主婦ですって、なんか可笑しいけど。