キャンプ

7月、キャンプに行った。
キャンプに行くことを了承するまでの心の中
(テントセットを買う羽目になった。キャンプて、こんなんしたらステージクリアでわたし早々に死ぬやん。酒が飲めるけんやるけど飲めんならやってないよ。だ、だいたい、キャンプって、な、なんなん?わたしはいつでもふかふかの布団で寝たいし、なんでわざわざ温度や湿度や虫を気にしてまで野外で寝らないかんのか。アウトドアを実行する利点がわからんよ。登山途中のベースキャンプなら意味がわかるけど、なんで週末にわざわざキャンプ場に行ってけっきょく自分たちでごはん作って洗い物して地べたにそこ何枚かシート敷いて狭い空間に雑魚寝せないかんのかその利点がわからん。こんな古代人ごっこをする金持ちの欧米人ごっこをわざわざせんでいいとって!


「森で飲む朝のコーヒーってすげー美味いよ。飲みたいって思わん?」
「………別に。」


しかし子どもたちには人並みの家族イベントを経験させてやらねば、という思いから、夫が稼いだ金であるけど夫がテントを買うことを許可した。)
そのような心境の変化を経て、キャンプを実行した。

早々にパジャマに着替え入口のメッシュで変な顔をして遊ぶ子ども

ベープの一番近くに座り安心してマイナスイオンを吸うわたし

あんたはいったい何を吸うために森へ来たのか


しかし思ったよりテント設営ってかんた〜ん☆思ったより虫にも刺されんかったし思ったより寒くなく暑くもなく飲み食いにも困らず無事に一晩を終えた〜良かった〜。ただ夜になるとなぜか鳥や虫、川や風、葉など大自然の音が騒々しくなり、なぜ夜になって!!と思うとびくびくして寝れなかった。
途中、隣の区画に白いバンに乗った若者の集団がヤァヤァ言いながらやってきて、音楽をかけながら「よし肉焼こうぜ肉!」つってすぐバーベキュー始めて、「よしスイカ割りしよーぜスイカ割り!」つってすぐスイカ割り始めて、「よし洗い物しよーぜ洗い物!」つってすぐ洗い物して、「よしバレーしようぜバレー!」つってすぐ円陣バレー始めて、「よし撤収ー撤収ー!」つってすぐに車に乗り込んでまたヤァヤァ言いながら帰っていってた。あれが都会の若者の休日スタイルなのか。コントかと思うくらいおもしろかった。Blow-Upの冒頭シーンのようであった。


今度は何者にも負けないビカアアアと光るランタンをたくさん持っていきたい。