ホームハウスホーム

ミントの葉をたくさん摘んで、母がミントティーを入れてくれた。生々しい葉の匂いがした。お茶菓子に友人からもらったうさぎのもなかを家族で食べた。可愛くて美味しい。明日横浜に戻る。明後日、上の娘の進級式、明明後日、下の娘の入園式、今わたしは福岡にいる。さっきまで西公園にいた。きのうはイオンモールにいて、その前は、秋月に。その前は阿蘇にいて、その前は、その前は、その前は横浜にいた。何もかも一定のスピードで進んでいるのに、そのあまりの一定さ加減がとても疑わしく思える。またあの、精一杯窮屈でむず痒いほど退屈な家で毎日が始まることに、もう特に何も思わないけど、なぜに時間はこんなにも定速で進むのか不思議で仕方ない。そしてわたしなんでそれに乗っかってんだろう。よくわからない、何がわからないかって自分の乗ってる物の速度がどれくらいなのかよくわからない。
自分の家など、マイホームなど、欲しいと思ったことはなかった。手入れが大変だし、広い家は夜になると怖いから。けれど今少しだけ思う、家はもしかしたら、窮屈や退屈くらい軽々と押し潰す太く重い梁が通っているのかも。速さが見える窓がついているのかも。
家族はいつも一緒に住まなきゃいけない重要性とか、そういうのはまだわからないです。
どうでもいいけどきょう西通りの一蘭前の交差点で赤信号なのに猛スピードでチャリ飛ばしていったヤツ〜、危なく巻き込んで轢くとこやったぞ〜、興奮状態でオッサンじゃなかったのに「オッッサァァン!!!」て窓から叫んでしまったぞ〜、都会の真ん中で恥ずかしかったぞ〜、信号守れよ〜、イヤホン外せよ〜、ていうか押せよ〜。
また来るけん。