2014/6 嘘が本当に

ゆらゆら聴いてて思い出したんだけど、私は小学生のある時期少し登校拒否気味で、毎朝腹が痛いと言っては学校を休んでいた。もちろん本当はどこも痛くなんかない。しかし朝になるとどうしても学校に行きたくなくなるのだ。というか足が動かなくなる。今考えると転校して環境に馴染めてない自分が嫌だっただけでその他別段理由はなかったように思う。最初は心配して大きな大学病院や精神科、セラピーだかなんだかに連れて行っていた親もだんだんと慣れてきたのか、お腹が痛くてもとりあえず学校には行けと言うようになった。しかしそんなある朝、突然経験したことのない本当の腹の痛みに襲われ、死ぬ!死ぬ!と叫びながら家中をのたうちまわったが信じてもらえず、懇願してようやく大学病院につれてってもらうと、時間の経過によりそれはもう大した盲腸になっていた。膿を生んで重症化しており、重病人に認定され、母は医師から怒られ、まわりからまだ小さいのにと同情され、それで嘘が本当になった。
死ぬほど痛い思いをしたけど、母には迷惑をかけて本当に申し訳なかったけど、なんだか盲腸が神様からのプレゼントであるようなそんな気がした。神様、盲腸ありがとうって思った。本当にお腹が痛くなりますようにって毎日お願いしていたから。