ごろごろパーティー

寒いですね。寒いので関節が思うように動かずごろごろしています。あんまり寒いのできょうボアパーカーを出しました。ジムフレのかっちょいいの。かっちょいいのよコレ。


学校から家に帰ってきたら、なんだかドアを開ける手前からお菓子を焼くような良い匂いがして、ドアを開けたらやっぱりお母さんがお菓子を焼いていて、笑顔で「おかえり」なんて、ことはほとんどなく、お腹が減って帰ってきて、自分で鍵を開けて家に入って、ランドセル放り投げて急いで手を洗ってテーブルについても、手作りのお菓子はもちろん市販のお菓子もパンもジュースもない。何も、ない。バナナはあった。
お腹が減って何を食べていいかわからず母の職場に電話をしたら「ご飯にふりかけでもかけて食べなさい」と言われ、それからだいたいいつもご飯を食べていた。あと牛乳。料理の材料などはそろっていたため勝手にホットケーキを焼いたり、いろいろ工夫してなんだかよく名前のわからない小麦粉で出来た食べ物を作ったりした。でもだから特になんだったってこともなく。愛情が足りてないとか注がれてないと思うこともなく。荒れることもなく。一人でごろごろする時間が好きだったので(無駄にダイニングテーブルに寝そべる、玄関先に毛布を持っていき昼寝するなど)、孤独を感じることはあってもさみしいという感情はあまりなく。土曜日はお母さんが仕事が休みで、お昼になって家に帰ってきたら、焼き飯とワカメスープが出来ていたのはそれはたいそう嬉しかった。だから帰ってきてお母さんがいて、さらに手作りの何かがあると、やっぱ嬉しい。


それでも別に、今大人になってその経験が糧になっているということはなく。料理は苦手だしそれを克服しようともあんまり思わず。環境による問題もあると思うけど子どもが何を好きになりどんな花を咲かせるかは、ほとんど先天的に決められている気がする。ただひとつ言えるのは水やりや肥料を欠かすと咲く花も咲きませんよと。
私がお菓子を焼くということはあまりないと思うけど、気の利いたごはんを作れる日もあまりないと思うけど、この先少なくとも私の親が私といた時間より多く、彼女たちの側にいようと思う。
ごろごろしたいからじゃなくて。