ハローイッツミー

ああもうまた!ていう大きな便所蝿か成人のゴキブリと遭遇したときのような気持ちになる夢を見たのに、反芻すると何度も噛んだサトウキビをまた噛んだときのように甘い。子どもの食べ残したチーズトーストを齧って子どもの飲み残した牛乳を飲み干しながらテレビを眺めてたら超スッキリすだった。バカタレな大人どもがと思い携帯を手にとって、ふと見かけた占いサイトをしばらく行き来して、最終的にお悩みを送信して、アホっちいと思って、バカみたいに高いジーンズとバカみたいに黄色いパーカーを羽織って愚かなイノシシのようにエンジンふかして外に出掛けた。なーにがオーラ鑑定だ、なにが血液型だ。アホ!アホ!アホっちい奴ら!映画館の前を通れば安っぽいアホみたいな映画!ギャル服店の前を通れば股のゆるいアホの女の着る服!スタバの前を通れば読書や勉強をするフリをするまったく集中出来てないアホの青タンが集まる店!などと心で文句を言い、帰りにかかっていた曲もどれも良く聴こえず、ベティスワン、スライアンドザファミリーストーン、フレーミングリップス、カーティスメイフィールド、イギーポップ、メリージェーンガールズ、いつもは好きな曲がどれもただガチャガチャのプラスチックの入れ物のようで、一個一個をバットで叩き壊すようにクソ、これもクソ、て言ってたら、トッドのHello,It's meがかかって涙が出てきた。クソがァァァて泣き叫びながらバットを前の車のフロントガラスに叩きつけて帰ってきた。嘘やけど。
晩ごはんを思いつかなかったので、プレートを出して肉と野菜を焼いた。ホイルで焼いたニンニクをしこたま食べ、ラムを何杯か飲んだ。
明日もあさってもきっときょうと同じ日だろうけど、明日もあさってもただひたすらに新しい私が同じ速度で生まれ続ける。