冬日記

三つあるダイニングの電球がひとつ消え、さっき二つ目が消えたが、誰も何も言わない。ダイニングの電灯などもはやどうでもよかった。ただ、寒い。寒さは人を、わたしを、わたしの心を闇に連行するので家を南国にするため暖房器具をフル活動させていたら電気代が二万を越えた。現実を見つめダイニングとリビングの間を締め切りひとところで生活するようにした。なるべく暖房はつけず、小さな電気ストーブで暖を取り、洗濯物を室内に干して加湿器代わりにした。ひとつの部屋でひとつのふとんで二人ずつ寝るようにした。ああ、こうなるとわたしもテレビCMのように毛皮のコートが欲しいなぁ。暖かいスープを作るために美味しいスープを作る本が欲しいなぁ。とにかく動けるための活力源が欲しい。じっと丸まって人のゲームを見ているだけなので気がついたら眠ってて、ハッと起きたらもう7時だった。あんまり寒くてごはんも作れないのでしゃぶしゃぶを食べにいった。
明日から、明日からは動く。なんてっても幼稚園の三学期の懇親会の幹事であるし、なんてっても町内会の役員、しかも会計のクジを引き当ててしまったからな。家の家計も回せん人が町内会の予算を回したらいかんと思うけどね、でもがんばる。がんばると決めたとこやけど、明日の幹事会と称したランチはすこぶる行きたくない。あの人たちメールとかめっちゃ絵文字でめっちゃ何往復もするんやけんメールでいいやんメールで、メール得意やん(本当は超いい人たちです)。
家の中でやることがないので一眼で子どもの写真をいっぱい撮った。いい写真がたくさん撮れた。ダメなやつほどアートぶるて話もあるけど、子どもはかわいいよまったく。子どもの名誉のために明日のランチいってくる。春が来れば、きっとすべて大丈夫。