今頃君は無事か

 

バンドやめようぜ! ──あるイギリス人のディープな現代日本ポップ・ロック界探検記 (ele-king books)

バンドやめようぜ! ──あるイギリス人のディープな現代日本ポップ・ロック界探検記 (ele-king books)

 

 なんかもうアホみたいに声優をガチ好きでいっぱいのドリーミングな日々なのでいかんいかんと思って、自分の本質はもっとクソみたいに酒とロックやけんと思い直して、体感を鍛え直すつもりでいろいろ検索してたらこの本が目に留まった。松田聖子から渋谷系ナンバーガールからAKBまで…よさげ!と思い、Amazonで内容説明を読んだら、いわゆるちょっと何言ってるのかわからないので思い留まりました。

それよりバンドやろうぜ!てゲームのことを思い出して、体幹のことは忘れてなんとなくチラッとすぐに検索したら結局そこにまた好きな声優いた。 抜け出せない。

 抜け出せないけど推しともまだ言えない変なところにいる。

気付いたら俺は、春にして君を思い出す。

長い一日のこと。5月3日に小沢くんを観に武道館まで行った話。

その日は忙しくて、というか忘れてばかりの日で、まずよりによってなぜかこの時期になんか漫画みたいに突然娘のクラスがインフルエンザによる学級閉鎖となった。もう小6なのでそこまで手がかかるわけではないのだがやはり一日家にいるとなるとそれなりに意識しますからなんかいろいろ気にかけつつ夕方から出掛けるために家事を早めに終わらせようと忙しくしていたところ、午前中人とお茶する約束を忘れていた。急いでお化粧して家にあったギリギリ持っていけそうな飲み物(ミルメーク)と申し訳程度のお菓子を袋につめて、お茶を忘れていたことで頭がいっぱいになって、小沢くんのことを忘れた。それで誰もミルメークを知らなくって、給食での定番なんてのもまさか知らなくって、なんかウケたのでよかったです。それが終わったら終わったことに安堵して、次は娘にお昼ごはんを食べさせなければとショッピングモールへ出掛けた。すると連休明けに家庭科で何がいるとかなんかもう服が小さいとか言い出して、ならもう今買えとなり、一通り買い物を終えてテラスで一息お茶飲みながらきょうの晩ごはんは鶏でいいかなとか考えながらサラサラと春風に吹かれてたら、そこで小沢くんのことを思い出した。急いで帰宅して化粧を直してもう服を着替える暇もなく出掛けようとしていたら夫が帰ってきた。夫はちゃんと覚えていたのです。えらい人。それで彼にバトンタッチして定期を借りて急いで電車に乗りホッと一息ついたところ、気付いたら俺はなんとなくボーダーだった。セントジェームズでもアニエスでもルミなんとかでもない、朝ささっとかぶったやつで。あーやってしまった、このままではなんだ、意識高い系サブカルなんとかの思う壺やと思ったけど、わたしはもう冷凍都市で日常を生きる6階の少女もとい4階のおばさんですからそのへんはもうどうでもよかった。とにかくルーティンとして武道館に行くことが目的だった。でももうそんな向井さえどうでもよくて、本当は沼にいます。小沢くん聴きながら軽快に電車に揺られるつもりがずっとA3!聴いてた。そしてそれは武道館に近づくにつれ意識高い系サブカル小沢小僧などが増え出したあたりから音量も上がりました。パッパッとパッとパッとね。いや合うんだよ、合うの。

それで。

自分の席は一番端のブロックの一番端っこの席だったので、なんだよ~と思っていたけど、まわりは超小沢くん愛に溢れた人ばかりで、特にノリノリでコールする男性ばかりで隣人に恵まれ楽しかったです。わたしはグッズも買わないしほぼ腕組して聴いていたけど、戦場のボーイズライフになるとどうしても感極まって両手を挙げて大合唱した。みんなが持ってたあのキラキラがとってもきれいで、確実に「幸福感」というか、幸せオーラってこんなんなんだろうなてのに包まれてたよ。カウントダウンで日常に戻されると、そこにはまたなんでもないボーダーを着てルーティンとして武道館にやって来てた自分が立ってた。

 

帰りの列にあんスタ!のキーホルダーをリュックにつけて足早に歩く自分くらいの年の女の人がいらっしゃって、友達になりたかったなあ。

ぬか喜んだ話

おーい、また娘の学校の役員をやることになったぞー。前の学校で一度役員やっとるぞー。しかしなぜかくじ引きでは自分の名前が漏れており、漏れたままくじ引きが行われ、うわあなんだこれこんなにツイてていいのか日頃からリア充とは真逆の暮らしをしてきたわたしへの天からのプレゼントかなどと思いながらもそのまま役員が決まり、拍手と共に役員紹介が終わり、無事に保護者会も終え、ウへ☆と思って帰宅して夜はビールを飲んでたら学校から「すみません名前漏れてました」と電話がきて、結局ワイがやる事に。

「ぬか喜び」てこういうことですよ。保護者会が終わってPTAから電話がくるまで酒飲んで小躍りしてたあの何時間かの自分、あれ、あの人が「ぬか喜び」ですよ。こんなに典型的な「ぬか喜び」をしたことがないのでもう可笑しい。

今日決まった方は…と聞いたら、そのご家庭と連絡が取れずお子さんも学校に来てなくて、そもそも6年生にもなるともう役員をやってない家庭がほぼうちくらいしかいないと言われ、事情が違い過ぎてやるしかなかった。いやまあわかりますよ、うちでよければ役員やりますよ、お子さんが学校に行けない事情もいろいろあるんでしょう、でももう全然関係ないけどさ、義務教育の過程にいる子供の家庭と連絡取れんってどういうことなん。それでどんな事情かは知らんけどそんな連絡さえ取れない家庭をくじ引きの対象にするなよ、どう転んだって二度手間でしょうもん…いややりますよ、役員はやりますよ、そもそも漏れてるのがわかってたならその時に名乗り出ろよって思ったでしょうね…あんたこそ二度手間かけさせてるだろって…いややりますから。やりますからさ。 

 

ところで冬はアニメをみてたってことを書きたいんだよ。声優にドハマりして人に見下された話を。

昔から人と一緒に映画を観るのがあまり得意じゃなくて、遊びやデートの一環としての映画鑑賞ならあえてどうでもいい映画を選んで割り切って出来てたんだけど、一人で映画館に行くのも、隣人に気を取られたらどうしようという思いがあり、部屋を真っ暗にして一人でふけって観るのが自分の中で至高の鑑賞スタイルだった。最近映画館に行ったのは半年以上前ですけど、その時はたしかトレインスポッティングの2を観たんですけど、隣にいた若い感じの男性がなんか常に顔のあたりを触っていて、ようく見たわけじゃないけど、なんか常に掻いてるんです、顔を。掻いてるというか、何かに集中したときの癖なのだろうが顔をずっとポリポリやってて、そしてその老廃物をこちらに向かって落とすという所作を繰り返していて、もうそれが気になって仕方なくて、映画の内容はもちろん入ってきたけど、映画って内容うんぬんのまえに感覚的にズドンとシンクロする瞬間があってそれが好きで映画観てるのに、しかもトレインスポッティングを高校生の時分に映画館で観たわたしとしてはユアンマクレガーと同じ分年を取ってきてブリティッシュ音楽や仲間への裏切りとか漠然としたドラッグへの憧れなんかを大人になるにつれて分をわきまえいった自分の、その禊のためのわざわざの映画館での映画鑑賞だったわけです。そんな、1も2もない若造が顔の老廃物を削ぎ落とす余裕を持ち臨むようなそんなモチベーションでこっちは観ていないわけです。でも大人なのでそういう人が隣に来ることがある可能性だって知ってるし自分が気にしすぎる性格だってことも知ってる。映画館に行かなきゃよかったかと問えば、そうでもない。それで何が書きたかったかというと、映画を観るようになったのは確実に父の影響だったからだけど、父は戦争映画しか観なかったけど、一緒に家のテレビの地上波でやる映画をなんとなく父と観てた時だけは、何も気にせずに集中して観れていたし、父の動作なんか気にならなかったし、見終えたあとはその映画が何倍にも増して良い映画だったと思えてた気がする。

だからわたしも子供たちにそういうのを残したい。子供はもしかしたらお母さん像にそんなものは求めないのかもしれないけど、自分が得意なのは料理や掃除や裁縫やバタバタ働くことでもなく、そういうのなんだろうなと思うので。自分の思うところで適当に吸収しろよ。

明るい悪魔

年の瀬です。

日常空間に、暗い天使と明るい悪魔がいて、どちらか選べって言われたら天使のほうが多いかもしれないけど、暗い人間と明るい悪魔だったら、やっぱりみんな明るい悪魔を選ぶと思う。だって明るさは最強の武器で、つきぬけた思想は人に勇気を与える。人間も虫もみんな明るい場所が好き。昔から決まってる。

上海蟹食べたい

録画した夏フェスの番組を見てる。

昔流行ったワルそうな風貌のダブだかレゲエだかのバンドが平和というワードを重ね重ね用いて世界平和を祈る歌を歌っている。わたしは、何を今さら!と思う。

「何を今さら!何をそれ相応の年にそれ相応の愛や平和に目覚めて!昔お前が傷付けた人たちは!歌で平和を祈る事ができるなら、歌で謝れるやろ!歌で後悔を表現できるやろ。そうじゃないならキャラ通りにワルそうに韻を踏んどけよ。韻を踏まなくなったら急に世界平和を祈るな。ド直球に心に訴える系にシフトすんな。いやどんなアーティストでも平和を祈るのは自由やし勝手にやればいいけど、おまえがワルかった時代におまえに傷付けられた人たちはその時おまえに平和を求めてましたよ!世界平和を祈る前にするべきことがあるやろ!」

そのバンドのこと何も知らんし何もされてないけど勝手に思い込んで勝手に腹を立てる。

そんで峯田のなんて言ってんのか不明な歌と、くるりと声かわいい人の歌を聴いて、落ち着く。

 

好みの問題ね。

冷凍都市は木と土の香りがした

夏に東京に越して来た。
立川市というところに住んでいる。
東京も都心がどうとかどこからが田舎だとかそういうローカルなヒエラルキーネタをよく耳にするけど、わたしにとっては東京なのに家の前には広大な畑が広がっていて、東京なのになんだか古代からあるようなバカ高い木(あれはケヤキかと思います)が点在してそびえ立っていて、不恰好ですがよければお持ちくださいと農家の方が家の前に置かれた野菜をいただいたり、東京なのに!東京なのに、東京だからか、やはりおもしろいなと思う。別に都心に住みたいとは思わない、だからって田舎暮らしがいいとも思わない、ただ家のすぐ目の前に大きな木とたくさんの土があるのは、自分にとって大変に心地の良い日常です。今まで自分が暮らしてきた中で今が一番、なんというか、ほどよいサイズのシンプルな白いTシャツを着せられたようなそんな感じ。
岐阜も好きだったけどね。トーストにジャムもマーガリンもどちらものっける文化とかね。あれ美味いよね。

でもいつかは本当の家を探さな。

ところで明日は次女の社会科見学でお弁当を作る必要があるのですが、そこ30分早く起きればいいだけのことなのに早起きしなければ!というプレッシャーでぜんぜん寝れません。眠剤飲んでも寝れない。だからもう今からお弁当作ろうと思う。
おやすみ世界。